風薫る5月、浦和の市街は花水木が満開です。玄関前の20㎝X80㎝ほどのスペースの半分に、昨年春、次男の希望で苺を2苗植えたのですが、昨夏の収穫後飼育に飽き(汗)覆いもせず完全放置したものの冬の積雪すら乗り越え、この春また白い花をいっぱい咲かせ実がついてきました。苺は、もとの株からランナーと呼ばれる茎が空中を伸びて、行き着いた先の土に根を下ろしそこでまた繁殖するんですね!で、新しく着いた株のほうがはるかに元気。ということは「もとの株を抜いて、今年新株から出るランナーを元のところに根付かせる」ということを繰り返せば、この小さな場所で永遠のサイクル?と、小さな命の営みに感動しています。(次男は無限に苺が食べ続けられることだけをもくろみ中…)
皆様に毎月末頃「透析効率」の結果を技士からご説明しつつお配りしていますが、今回その内容・意味についてお話ししようと思います。
透析治療は、機械に任せておけば自然とうまくいくと思われがちですが、元気で暮らしていくためには、良いコントロール・十分な透析を自分は受けているかどうかを皆さんが理解されておくことはご自身のからだを守るために大切です。
このコントロールの基本は、①尿毒素の抜け方、②体液量(貯留水分、血圧)のコントロール③栄養状態の3つで、もう15年以上も前から確立されています。
栄養を十分に摂り、適切な除水で、しっかり透析をしている方は、合併症が出にくく元気に暮らすことができるので、その指標となるのがこれらです。
1)RR(尿素窒素除去量)について:65~75%目標(低いと透析不足)
尿素窒素という代表的な尿毒素がどれだけ1回の透析で抜けているかを見ます。
透析は、尿毒素という体に悪い物質を抜く治療で、できるだけ取り除いた方がからだには良いものです。その目安として、尿素窒素の除去量を測ります。
透析前と透析後の尿素窒素値を比べ、(前-後)÷前で表し、どれだけ下がったかをみます。慢性的に60%以下ですと長い間に合併症が進みます。ただし導入して間もない場合や全身状態が良くない場合はもっと低い効率(抜ける割合)で行います。
このRRと同様の指標で、RRの隣に書いているKt/V標準化透析量という値を私たち医療者側は主に使っており、ダイアライザーの除去性能・透析時間・体液量で計算しますが、この指標では1.2~1.3以上あることが目安になります。
2)nPCR(蛋白異化量≒蛋白摂取量)について:0.9~1.2目標
(0.8以下は蛋白摂取不足、1.3以上は蛋白摂りすぎの目安です。)
必要な栄養を摂っていただいているかどうかです。
3)TAC(平均尿素窒素値)について:55~60以下目標
月曜の透析後と水曜の透析前の尿素窒素を足して2で割った値で、1週間の尿素窒素の平均値にほぼ一致します。尿毒素ですから少ない方がいいわけで、慢性的に60より高いと合併症が出やすくなります。
次号で4)PBWI(ドライウエイトの目安)をご説明します。
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