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JR常磐線・千代田線「綾瀬駅」徒歩2分の「東京綾瀬腎クリニック」にて院長をしています。院内広報誌の内容と日々の想いを掲載しています。

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長期の血糖推移の指標の主体変更について


長期の血糖推移の指標の主体を、ヘモグロビンA1cからグリコアルブミンへ変更します。                    
 
過去2週から4週の平均血糖推移をみるものです。正常は12~17です。
 
これまで、毎月ヘモグロビンA1cを、隔月でグリコアルブミンを測っていますが、次月よりこれを反対にし、毎月グリコアルブミン、隔月でヘモグロビンA1cとし、グリコアルブミンを中心としていきます。
ヘモグロビンA1cは腎不全により腎不全により赤血球寿命が短くなったり造血製剤の影響を受けて、正しい値より低く出るからで、回診のときにお話ししていますように、だいたい1から1.5足して考えると正しい値に近づくようです。
当クリニックでは血糖自己測定を多数行っていただいており、透析ごとに血糖を測定しているので、これを基にすみやかにインスリンや内服薬を微調整しています。このため、ヘモグロビンA1cは良い値があとから附いてくる(確認に用いる)ものを評価する例が多いので、皆様の馴染みや、眼科そのほか他科の先生方への情報提供の点などより、これまではグリコアルブミンに完全変更しないできましたが今後は血糖をきちんと評価していくうえでそろそろ移行したいと考えます。
透析患者さんではインスリン治療中の場合やご高齢の場合は特に血糖をあまり低くしないほうがよいこともわかってきています。しかし、若年で、とくに腎炎などによる腎機能障害に糖尿病を併発なさったケースでは、透析者でも血糖を厳重に管理することが生命予後に非常に重要です。
 
 
 
 
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