穀雨を迎え土潤い草木育つ季節ですね!気候に合わせ運動療法のお勧めの話を一つ。(心筋虚血の話も少しあります。ご参考になさって下さい。)
人間、急性の病気や怪我で絶対安静が必要なとき以外は常にある程度の運動は大切で、その方の体の状態に合わせた運動で、骨・関節・筋肉の強さを保つようにするのが良いです。透析患者様会の「歩くクラブ」なども近頃は増えてきたようです。
末永く足腰達者で元気に暮らすことを目標に、その方に応じてベッドの上での足や腕の曲げ伸ばし(ストレッチ体操)からラジオ体操、ウォーキング、ゴルフのラウンドやスキー、水泳などまで、シャントに負担のない運動を無理な疲労のない程度に楽しく感じられることを透析ご通院中の皆様も続けていただければと思います。何かできるようになることとか、楽しめることがあること・増えることはハッピーな気分になれることですものね。バレーボールなどシャントに支障がありそうな運動以外は、その方の体に合わせれば、透析という点では基本的に制限はありません。体に合わせた運動量といっても目安は何かと申しますと、骨・関節の合併症がある場合は、強くしびれたり痛まない程度、貧血(Ht,HT)が強いときはお休み、心臓の力に応じること(毎年の心超音波の結果)、血圧・脈がうまくコントロールされていてすぐに危険高値にならないこと、もともと運動する習慣がない方はごく軽くから、糖尿病性神経障害があってシビレや知覚の鈍い方・閉塞性動脈硬化症の方は壊疽予防に靴を足と合わせ観察を怠らないこと、運動前はインスリンの種類や量の変更も考える、などを指します。もちろん、ネフローゼや保存期腎不全の生活管理を守って腎臓への負担を避けるため安静に暮らすことの長かった患者様では、透析に入ったからといって急に動くことへの不安感も大きいでしょうし、少々動いても息が上がると思いますから、体操とお散歩からがお勧めです。それと、まだ尿量が平均500以上ある方(=残腎機能がある方)は休めるときにはごろんと寝転がって過ごすことで尿量をなるべく保ち続ける心がけも確かに必要です(寝ていた方が腎血流が増えて尿量も増えますからね)。ですので、運動の種類・強さ・時間は、どのくらいがいいのか・何に気をつけたらいいのかをまずは医師にご相談いただき、ご自身の調子をみながら行っていっていただくことが大切です
開始時は、どのくらいの運動をしても心臓が大丈夫かどうかが大切で、透析の皆様は心臓の血管(冠状動脈)に病気のあることが多く、年齢の高い方や糖尿病の方では特に運動負荷心電図など心臓の検査をしてから開始するのが安心です。透析患者様で特に前記の方には、心臓の痛みを全く感じずに冠状動脈の病気が進んでいる方(無症候性心筋虚血といいます)は非常に多く、放っておいて心筋梗塞で緊急入院になってしまうのはたいへん恐いことです。綾瀬では心電図検査でこれが疑われるときは定期検査以外でも心臓超音波を行い運動負荷心電図や負荷心筋シンチグラフィー検査を循環器(心臓)内科にご依頼しています。
最終的に詳しい病変を診断するのは心臓カテーテルの検査ですが、なかなか踏み切れない患者様方への始めの検査として負荷心筋シンチグラフィーはリスクも少なく、最近では診断能も非常に上がっています。これで病気が疑われた場合、運動はお休みとし、カテーテル検査で病変の場所や程度がはっきりしましたら、カテーテル治療か手術かが行われます。治療後はまた元気に運動をしていただくことがその後の心臓のためにお勧めです。
さて、心臓の検査によって糖尿病やご高齢の患者様にも安心して行える適正運動量がわかり、その上で楽しく安全な運動プランを提案していくことができます。綾瀬でも自転車負荷心電図と運動療法の処方を計画しております。
私もこの数年で体力低下と筋力の衰えを自覚しており、この先の怪我が恐くなったためジムに通い始めました。やっぱり体力が落ちると気力も出ませんものね。どうも根性がなくて家ではだらだらとしてしまうのと、トレーニングメニューが一人ではよくわからないので開始のきっかけはジムにしましたが、慣れたら家でやっていこうと思っています。トレーニングすることでテニスやボードがもっと楽しめればいいなあという感じです。動体視力・瞬発力など、俗に言う運動神経がまるでないのでこれらの上達は微少ですが、体力維持については「継続は力なり」と思ってやっています(細々と・・・汗)。
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