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JR常磐線・千代田線「綾瀬駅」徒歩2分の「東京綾瀬腎クリニック」にて院長をしています。院内広報誌の内容と日々の想いを掲載しています。

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最新記事

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長期の血糖推移の指標の主体変更について
(10/09)
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リン、カルシウム濃度の管理
(06/15)
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感染予防と栄養補給について
(01/30)
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長時間透析について
(12/14)
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ドライウェイトについて
(12/03)
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第1回葛飾区慢性腎臓病勉強会
(09/14)
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第1回公開栄養講座
(09/05)
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高尿酸血症のお薬についてと、透析学会
(07/20)
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避難訓練・予防接種・栄養学級
(10/18)
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二次性副甲状腺機能亢進症について
(08/23)

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抜針事故について

先日の新聞の末尾で、都下の透析施設における抜針事故について少し触れました。少々スペース不足もあり、改めてご協力のお願いを申し上げます。

シャントは動脈と同じ勢いの血液が流れていて、そこから1分あたり約コップ1杯の血液を持続的に体外で循環させているので、針が抜けて長時間気づかれずにいるようなことがあると大出血して惨事になります。通常は、万が一抜けても枕元の機械の警報が鳴るので職員が機械を見に行き穿刺部も確認しますから気づきます。私どもでも、無謀な体動がなければ抜けないように留置針や回路をテープ固定していますが、いきなり抜けるのではなく少しずつ抜けかかったときにも(こういうときは警報がすぐには鳴らないこともあります。)早く気づくよう、なるべく穿刺部位は布団で覆わないで観察できる状態にすること、穿刺部に直に布団がかからないよう離皮架(リヒカ)という保護具を使うことなどももちろん行っています。当方では現在のところ、自分が何の治療を受けているのか十分にはわからないで透析ベッドへ運ばれて透析治療をお受けになる方はおられませんので、皆様も抜針事故の危険性をご了解の上、透析中に座る場合など特に、回路を見つつ起き、回路が引っ張られることのないような注意深い行動と、ときどき針・回路の位置やテープ固定に注意して穿刺部をご覧いただき、汗や回路の重みなどでテープが緩みかけることがあれば職員をお呼びいただけるよう、ご協力をお願い申し上げます。
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