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JR常磐線・千代田線「綾瀬駅」徒歩2分の「東京綾瀬腎クリニック」にて院長をしています。院内広報誌の内容と日々の想いを掲載しています。

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リン、カルシウム濃度の管理
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第1回葛飾区慢性腎臓病勉強会
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高尿酸血症のお薬についてと、透析学会
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二次性副甲状腺機能亢進症について
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学会報告

暑さも峠でしょうか?8時前から気温30度で驚きの毎日です。長田家で以前、苺畑だった超プチスペースは、今はホウセンカでいっぱいです(苺は枯れ果ててしまいました。。。。)。ホウセンカはとても丈夫で、1年草ですが落ちた種はしっかり夏を待っていて、何もしなくても翌年必ずたくさん生えてきて、少量の水で多くの花を咲かせます。さすが小学2年生の生活科実習材料だけのことはありますね~。ホウセンカにはアブラムシもいっぱい付きますが、それをめがけてアリがぞろぞろやってきて、テントウムシもいろんな星のが飛んできます。除虫しなくても生態系でなんとかなっているらしくて、ホウセンカは夏の間中まあ元気で、知らない間に翌年の種を落とし、秋に土に返ります。毎日暑いですが見習いたい生命力を感じます。

6月は例年とおり腎臓学会・透析学会がありました。私も1年に1度は必ず発表をと仕事していますが、スタッフからは今年は成沢くんが発表しました。災害時の透析離脱についてです。初めての学会発表でも高山くんが熱心に指導してくれて、私は彼らの食欲をサポートする係になり、みんなで神戸で頑張ってきました。
学会では在宅血液透析の話題が増えていました。穿刺や機械のセットなどを自分または家族で行うのでたいへんではありますが、とにかく透析量が増やせるので(週18時間以上の透析)、食事制限がほぼ無い・透析中に血圧が下がらない・降圧薬は減らせる・貧血が改善する・そして全般に体調が良いなどが明らかなようです。集団で治療を受けるストレスから解放される・自分で計画して時間を有効に使える、などもメリットのようです。

ところで、やはり先月でしたか、国内の透析クリニックで透析中に針が抜けて大出血し不幸にしてお亡くなりになるという事故があったと報道されました。針が抜けてそのままになってしまうとこのように非常に怖いので、当クリニックでもテープ固定の方法を工夫し(これは3年前に高山くんが学会発表しました)、穿刺部が直に布団などでこすれないようリヒカと呼ばれる器具で穿刺部を覆い、こまめに観察できるように注意しています。患者様方も、透析中ときどき穿刺部を見て下さい。もし濡れた感じがしたら特に注意です。汗をかいた場合などで、いきなり抜けずゆっくり抜けてくることもあります。抜針事故といっても、暴れない限りはむしろこの方が多いでしょう。抜けかかった時点では機械の警報が鳴らず、滅菌テープに血液が浸み出て気づくこともあります。
万が一、抜けても発見が早ければ心配ありません。針が抜けると必ず機械の警報が鳴って知らせてくれます。そのとき穿刺部を目で見て確認すれば大丈夫です。

穿刺については、透析前のシャント肢洗いについてのアンケートにご協力いただきありがとうございました。穿刺前の消毒も、皮膚が汚れていては効果がありません。改装後の洗面台の位置をご案内しまして、より多くの患者様が入室時にシャント肢洗いとしてご利用くださるようになりました。年内には透析室の中央にもシャント肢用手洗いを増設いたしますので、ご期待ください。
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