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JR常磐線・千代田線「綾瀬駅」徒歩2分の「東京綾瀬腎クリニック」にて院長をしています。院内広報誌の内容と日々の想いを掲載しています。

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ビタミンのお話

オリンピックも終わりました。マラソンはコースが楽しく、東京にいながら北京観光を楽しめました。北島選手、上野選手の精神力と、男子400mリレー銅メダルと朝原選手の選手人生に、大いに感動した長田でした。今年はお盆過ぎから寒くなり、すっかり秋の気温ですね。次男が小4のときに学校の理科教材の残りを植えたほうせんかが、毎年夏になると前年はじけた種から勝手に芽を出して育つのですが、今年も満開の花が散ったらコスモスを植える予定です。今回はビタミンなどのお話です。

透析患者さま、特に長期透析の方では栄養不良がおこりやすくなります。それは、腎不全という病気のため腸からの吸収や代謝(食べたものの体の中での利用され方、体の中での生まれ変わり)がうまくいかなくなること、透析により抜けてしまうものがあること、などによります。しかし、透析で少々抜けても適切な食事療法(指示カロリー・蛋白質、バランスの良い食品構成)を実行できれば害になるほど不足はせず、基本的には特別にサプリメントとして補充しなくてもよいとされています。物質によって、健常腎の方に比べて血中の濃度は低いが補充すべきか否かはわかっていないものもたくさんあり、良いと思って多く食べたもの・飲んだサプリが、体に溜まって有害ということも多くあります。とはいえ、食事療法がうまくいかない方では、アミノ酸(蛋白の元)やビタミンなどを補った方がよい場合もあり、処方・注射を行うこともあります。

透析で抜けるものの代表格はビタミンB1,B2,B6,Cです。必要に応じた量を処方・注射で補います。Cは必要ですが市販量を継続すると過剰です。反対に、油に溶けるビタミンA,Eは透析で抜けないので無理に多く摂らないよう気をつけて下さい。Aは過剰で皮膚障害などを起こします。Eは無理に施摂取しなくて大丈夫です。ビタミンDは必要な患者様に活性型をご処方・注射しています。ワーファリンを処方されている方では効きめを減らすのでビタミンKは摂らないで下さい。微量元素(銅、亜鉛、セレン、鉄、ヨードなど)は無理に摂取しないのが基本です。マンガンなど過剰症の知られているものもあります。鉄は不足しやすいので適宜お薬で補っています。亜鉛不足では味がわかりにくいといった症状を出すこともよく知られているのでその場合は血中濃度も見つつご処方しています。しかしたとえばセレンを積極的に補った方がよいという結論は出ていません。また、透析患者様へは、体内で合成されるカルニチンという物質の補充により貧血・筋肉けいれん・心収縮力を改善することがわかってきたので、長期的な有用性はまだ明らかではありませんが透析患者様へのサプリが多く出ており、注射での補充も行っています。

来る 9月18日(木)午後2時~ 
院内でサプリをテーマに透析患者様向けの栄養講話会を行います。

内容は、①サプリメントの有効な摂り方:摂るタイミングと基本となるお食事について ②サプリメントの選び方:必要なものと危険なもの、成分表示の見方について、専門栄養士がお話し致します。よろしければぜひご参加下さい。案内は掲示板に別途掲示しております。透析患者様向けの詳しいビタミンの情報紙やカルニチンのご案内は待合室に置いていますので併せてご覧下さい。
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