今年は日本腎臓学会と透析学会が合同で開かれ(6月3-7日@横浜)いずれも私にとっては主な学会なので参加に便利な年でした。医療の研究会や勉強会は年中多々ありますが各学会の総会は一番大きなものです。自分も研究を発表し、また、他の先生方の発表を聞いて勉強することで気分もリフレッシュし明日からの医療のいっそうの改善を目指す、楽しいものです。今年は透析膜の話で元気に発表してきました。職員も多数聴講し、今年は染谷君がまた別の膜の話で発表してくれました。
さて、薬の話:ビタミンDです。
カルシウムとリンの吸収を良くし、副甲状腺ホルモンの出かたを抑える働きがあり骨を強くするホルモンですが、最近では、動脈硬化を抑えたり癌の発育を抑えたり免疫力を調整するなどの働きがあることもわかってきて、副甲状腺ホルモンが低すぎない方には極力必要と考えられるお薬です。腎不全の患者様では体内でビタミンDを働く形(活性型)にできないため活性型のビタミンDを処方または注射しています。薬の量が多いと血中のカルシウムやリンが上がり過ぎて良くないので、皆様にはカルシウム、リン、ALP(アルカリフォスファターゼ)、PTH(副甲状腺ホルモン)やその他の骨マーカーと言われる数値をみながら個々の患者様に必要な薬の量を調整しています。飲み薬ではアルファロール(ワンアルファ)・ホーネル(フルスタン)、注射ではロカルトロール・オキサロールというのがこれです。コントロール目標値と薬の量をどうするのが一番合併症なく元気で暮らしていただけるのかと、学会でもいつもホットな話題の一つです。
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