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JR常磐線・千代田線「綾瀬駅」徒歩2分の「東京綾瀬腎クリニック」にて院長をしています。院内広報誌の内容と日々の想いを掲載しています。

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貧血 PartⅠ

 皆さんにお馴染みのヘマトですね!腎臓の働きが悪くなると、腎臓で作られる造血ホルモン(エリスロポエチン=略称エポ)が造られなくなり貧血になります。貧血というのは俗に言う脳貧血とは異なり、赤血球の数や動きが少なくて全身の細胞に酸素を運べず体の元気が出ない状態です。慢性的に貧血ですと症状は出にくいですが、出血などで急激に貧血になると息切れ・意識消失で命も危険になります。透析治療自体により毎回少しずつ血を失いますし、透析の方は胃粘膜が弱く軽い胃炎などでもじわじわ出血しやすいものです。
貧血改善の目安は、中2日あいた月曜か火曜の透析前の血色素濃度(ヘモグロビン・Hb)10.0g/dl台・ヘマトクリット(Ht)30-33%台です。人工血管の方では詰まる危険度からHt28-30%台にしています。正常値はHbが男性14-17・女性12-15、Htが男性40-50・女性33-45ですが、学会による透析患者さんの統計上は、上記範囲の値の生命予後が1番良い(長生きできる確率が高い)と報告されています。もちろん貧血はなるべく無い方が心機能などに良いのですが、あまりHbやHtを高くすると、透析で赤血球は抜けないために透析後は血が濃くなりすぎて(除水の多い方は特に)かえって良くありません。それで皆さんの多くの方にホルモンを注射薬にしたエポエチン(エスポー・エポジン)を透析後に透析回路からご投与しています。これは、血液データを見て量を調整しながら行っています。今年、体の中で造血作用が安定して長く働く製剤ダルボポエチン(ネスプ)が使用できるようになりました。投与によるHbやHtの変動幅がエポエチンより少ないため、安定して適正値を維持させることができます。当クリニックでもエポエチンから切り替えてご投与を開始しています。
 蛋白質を多く食べる方はヘマトも良好に高く保てますので、リンが上がらないよう気お付けつつ必要な蛋白質は摂取して下さい。標準体重の1.0-1.2倍のグラム数が1日摂取蛋白量の目安です。身長165cmの方は標準体重60Kgで、目標1日摂取蛋白量は60-72g/日です。もちろん体格や運動量、年齢などにより異なりますのでご相談下さい。
 前回号で細菌性肺炎予防の肺炎球菌ワクチンについてお話させていただきましたが、ワクチン接種をご希望の方は看護師までお知らせ下さい。詳細につきましては長田までお尋ね下さい。摂取料金は7,000円となります。
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