皆様ご無沙汰しました。今年もよろしくお願いいたします。年末に改装がほぼ終わりました。皆様には透析室の拡張と自然をイメージした玄関がお目に留まりやすいかと思いますが、見えない部分も大きく変わりました。
今回私たちは、機械室から末端まで配管を全交換し、これまで取り付けていた各コンソール以外に透析液供給装置の出口にもエンドトキシンカットフィルターを装着しました。このことにより、今まで以上にきれいな水をお届けし続けていけます。
透析では大量の水を奥の機械室の水処理装置で浄化し、必要な電解質を投入して透析液を作り皆様それぞれの機械へ流しています。この透析液が皆様の血液とダイアライザーの中で持続的に出会い続けることで血液が浄化されていきます。この水を如何にきれいにできるかで、アミロイドーシスやMIA症候群(低栄養・炎症・動脈硬化)といった辛い長期透析の合併症を軽減できることがわかっています。孔が大きく毒素のよく抜けるダイアライザーでは、上記病気の原因の一つとなるエンドトキシンにさらされる心配も増えるので、水質管理が特に重要です。当方では、通常の水道水に多く含まれるエンドトキシン(細菌から出る毒素)は供給槽後0.006EU/ml・ダイアライザ―直前0.001 EU/ml未満、供給槽後の生菌は0~3cfu/mlとごく低値で国際標準化機構・透析医学会・日本臨床工学技士会の目標基準を優に満たしています。配管内は細菌が溜まりにくく洗浄できれいに流れやすいテフロンで加工し、水の澱みのない配管構造にしています。現在は残留塩素など基本水質の改善に取り組んでおり、今後は消毒剤不使用の消毒方法への変更を計画しています。
~今年から栄養士の回診を始めました!~
1月から管理栄養士が月に1度、透析中の皆様をご訪床しています。これによって身近な食事療法のご質問にお答えできるようになります。「今更透析以外に30分も話を聴くのはどうしても気が進まない」とおっしゃる患者様でも、透析中にひとこと「○○はどれくらい食べてもいいの?」と訊くならいいですよね?ぜひ栄養士を日頃の食事療法にお役立てください。ただ、栄養士回診は初めての試みのためなにぶん当初は皆様の問いかけにスムーズにご対応できないことがあるかもしれませんが、毎回レベルアップしていくよう頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。私や看護師もプロの栄養士の先生とともにいっそう勉強していきます。
この号の後に続いてアミロイドーシスの号をお送りします。